2014年2月アーカイブ

ガーデナーズリポート第270回

朝からこまかい雨が静かに降りつづいています。グレーの空色を背景に、落葉樹の幹が美しくその形状を浮かびあがらせています。

 

昨日は茶色い芝面から花を咲かせていたクロッカスたちも、この雨で朝から花を閉じたまま。そんな中、たとえ花が開いていなくても楽しめるのが、以前リポートをしたヘラルド。雨の日は、花弁の外側のプラム色の部分をしっかりこちらに見せてくれて、その姿もなかなかかわいらしい品種です。

 

カナール斜面ではイフェイオン・ジェシーが咲きはじめました。鮮やかな青花が遠くからでも目を引きます。これからセロウィアナム、ロルフフィドラー、ウィズレーブルーといった品種が追いかけるように開花期に入り、斜面全体で白〜青、そして黄色い花々が群で咲く様子をご覧いただくことができるでしょう。

ガーデナーズリポート第269回

■クリスマスローズ講習会「クリスマスローズを上手に育てよう!ー丈夫に育て大株にして咲かせるコツを学ぼう!」■

 

2月下旬を迎え、庭園内では日々、開花するクリスマスローズの株が増えてまいりました。

 

そんな中、金子明人先生をお招きし、毎年恒例のクリスマスローズ栽培初心者向け講習会を開催いたしました。

 

「クリスマスローズとは」という基本的なお話から、花の見分け方、実際の管理や病害虫まで、幅広くお話いただいた講習後には、実際に庭園内へ。

 

現在、開花期に入ったばかりのガーデンハイブリッド(ヒブリドゥス)を中心に、ちょうど同時期に花を咲かせている冬咲きクレマチス、小球根類(スノードロップ、クロッカス、シクラメン・コウム)をご案内いただきながら観察しました。

 

まだ少し冷たい風が吹く中の観察となりましたが、皆さん大変熱心に先生のお話に耳を傾けていらっしゃいました。ご参加くださった皆さま、金子先生、楽しい時間をどうもありがとうございました。

ガーデナーズリポート第268回

先週末の水分を多くふくんだ雪にも負けず、寒咲きクロッカスが花を咲かせています。

 

くすの木の丘で目を引く2品種がヘラルドとイエロー・マンモス(マンモス・イエロー)。どちらも2月中旬から開花する早咲きの種類です。

 

ヘラルドは花弁の外側がプラム色、内側はやさしい黄色、中心のオレンジ色のしべがアクセントとなって全体を引きしめます。

 

対して、イエロー・マンモスは鮮やかな黄色一色のシンプルな品種。いずれも茶色い芝から顔を出した様子がかわいらしく、この季節にはなくてはならない存在です。

 

さて、2月の庭園を観察していると、毎日新たな発見があり驚きます。

 

いつの間にかふくらんだアーマンディ−の蕾、フリチラリアや水仙・テタテートにも蕾が見えはじめました。チオノドクサやイフェイオンの開花も少しずつではありますがはじまり、クリスマスローズ(ヘレボルス・ヒブリドゥス)も開花期に入りました。新たな発見をするたびに心華やぎ、新たな季節への移ろいを感じています。

ガーデナーズリポート第267回

週末は各地で記録的な積雪となりました。

 

例年、クレマチスガーデンでも、冬咲きクレマチスが開花するこの時期には、ちらほらと雪が舞う日がありますが、これほどの雪ははじめての経験。現在、降雪後の庭園をきれいに整える作業を急ピッチで進めています。

 

芝内は雪がとけて滑りやすく、ところどころで水が溜まってしまっている箇所もございます。庭園内を散策される際は、どうぞお足元にはくれぐれもお気をつけください。

 

一方、週が明けても気温の低い日々がつづいていますが、寒咲きクロッカスやスノードロップの可憐な花々、土中から勢いよく出たチューリップの芽、そして早春咲きクレマチス・アーマンディ−の花芽を発見すると、新たな季節の予感が。雪や冷たい風にも耐え、新芽や蕾をひっそりとふくらませている植物たちの姿は、まるでこちらを励ましてくれているようにも見えます。

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