遅咲きタイプの四季咲き品種(遅咲き大輪系、ヴィチセラ系、インテグリフォリア系、テッセンの系統、テキセンシス系、ヴィオルナ系など)の一番花も完全に終わったもの、終盤を迎えているものそれぞれですが、庭園内では二番花にむけてガーデナーによる剪定と誘引作業が続いています。
今年も多くのクレマチスが一番花を楽しませてくれました。新しく庭園に導入した品種はどのような表情で開花するのか、お客様に気に入っていただけるか、とドキドキしながら管理をしています。一方、開園当時から植栽をしていて、今後も欠かすことのできない、頼れる存在の品種も数え切れないほどあります。
たとえばポーランドで作出されたヴィチセラ系のクレマチス、エミリア・プラターがその一つ。淡藤色の花はどんなクレマチスと組み合わせても相性が良く、脇役にも主役にもなります。ツルの伸びが旺盛なため、ポール仕立てや背の高いフェンス、壁面など庭園内の多くの場面で活躍しています。その強健さも重要な特性。開園時から今日まで約18年もの間ずっと育てている株も多く、経年しても変わらぬ花数の多さにも驚かされます。